お肌の状態を良くしたい、少しでも健康になりたい、いつまでも若々しくいたい、でも面倒なことはしたくないと思われている方へ朗報です(*^^*)
今回注目するのは身近な食材であるトマト。トマトの赤い色のもとであるリコピンには、健康や美容効果が確認されています。強い抗酸化作用を持ち、肌のコラーゲン組織や真皮を傷つけてシワや老化を引き起こす、活性酸素の働きを抑制します。紫外線や老化によるダメージを防ぎ、美肌効果が期待できます。
さらに、メラニンの生成に必要な酵素であるチロシナーゼの活性を抑え、シミの発生を抑制する働きがあるとという報告もあります。
リコピン以外にもトマトに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、コレステロール値を下げる作用があります。こうした有効成分を無駄なく手軽に摂取できるのがトマトジュースです。
この記事では
・トマトジュースの健康効果
・トマトジュースに含まれる健康成分
・リコピンを効果的に摂取できる方法
・アレンジレシピ
をご紹介致します。
トマトジュースの健康効果
1、血中のHDLコレステロールを増やす
毎日15mg以上のリコピンを8週間摂取することで、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果が期待できます。善玉コレステロールは、血管の過剰なコレステロールを肝臓に運び、血管の健康を維持するのに役立つことが知られています。
2、中性脂肪を減らす
国内の研究チームによると、40~60代の健康な女性95人を対象にトマトジュースを毎日飲ませたところ、血中の中性脂肪値が低下したとの報告があります。その結果、エネルギーを消費しやすい体に近づくことが分かりました。
3、更年期障害を改善する
イライラやほてりなどの更年期症状を少なくとも1つ実感している40~60代の女性95人を対象にした海外の研究では、1日2回200mlの無塩トマトジュースを飲用した結果、8週間後には更年期障害の症状や不安症が軽減したとの報告があります。
4、紫外線のダメージから肌を守る
リコピンには強力な抗酸化作用があり、紫外線による酸化ダメージを軽減するという報告があります。トマトジュースを毎日飲むことで、紫外線による肌の炎症である紅斑が残りにくくなることが確認されました。
また別の研究によると、25~50歳未満の男女75人に12mgのリコピンを含むトマトジュース、24mg以上のリコピンを含むトマトジュース、2mg以下のリコピンを含む飲料をそれぞれ1日1缶(160g)、12週間飲んでもらった結果、トマトジュース群は2mg以下のリコピンを含む飲料と比べて、紫外線を浴びたことで暗くなった肌の色調の回復が促されることが分かりました。
リコピンの強い抗酸化作用が紫外線から肌を守っていると言えるでしょう。
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5、高血圧を予防する
トマトやトマトジュースに含まれるカリウムには、血中のナトリウムの排出を促し、血圧を下げる作用があります。また、血管を強くする作用があるビタミンCも、高血圧予防に役立つと考えられています。
6、肥満を防ぐ
トマトジュースを飲むことで2型糖尿病や脂質異常症が改善するとの海外の報告があります。京都大学農学研究科の動物実験で、トマトに含まれる脂肪酸には、中性脂肪値を下げる効果があると報告しています。
7、腸内環境を整えて便通を改善
トマトジュースには、水溶性食物繊維のペクチンと不溶性食物繊維のセルロースの両方が含まれています。ペクチンは腸内で発酵する性質により、腸内環境を改善します。セルロースは水を吸着して膨れることで腸の働きを促進させて便通を促す効果があります。
8、体内の炎症を抑えるメタボ予防にも
細胞を用いた研究で、リコピンは前駆細胞が脂肪を蓄積する脂肪細胞へ変わるのを抑える働きがあるという報告があります。また、リコピンは糖尿病などを予防・改善する作用があるホルモンのアディポネクチンを増やすという報告もあります。
9、抗酸化作用を発揮する
リコピンには優れた抗酸化作用があります。肌のコラーゲン組織や真皮を傷つけてシワや老化を引き起こす、活性酸素の働きを抑制します。紫外線や老化によるダメージを防ぎ、美肌効果が期待できます。
さらに、メラニンの生成に必要な酵素「チロシナーゼ」の活性を抑え、シミの発生を抑制する働きがあるという報告もあります。
トマトジュースに含まれる主な健康成分
リコピン
カロテノイドの一種で、トマトのほかスイカなどに多く含まれる色素成分です。ビタミンEの100倍以上とされる強い抗酸化作用があります。紫外線から肌を守る働きのような、体内で発生する活性酸素を消去する抗酸化作用が強いです。生活習慣病の予防やアンチエイジングに効果的とされています。
アミノ酸(グルタミン酸)
シイタケや昆布などにも含まれるうまみ成分グルタミン酸。トマトにはそのグルタミン酸が多く含まれています。塾生が進むほどグルタミン酸が多いと考えられています。
水溶性食物繊維(ペクチンなど)
食物繊維は水に溶けるもの、溶けないものの2種類あり、トマトジュース中には水に溶けるタイプの食物繊維が多く含まれています。食物繊維には、コレステロールを吸着し、体外に排出する働きや、腸内環境を整えて便通を促し、便秘を予防・改善する働きも期待できます。
リコピンを効果的に吸収する5つのルール
1、トマトジュースは朝に飲むとリコピンの吸収が良い
朝、昼、夜のうち、朝にトマトジュースを飲んだときが最もリコピンが体内に吸収されやすいという臨床報告があります。リコピンを効率よく吸収したいのであれば、朝にトマトジュースを飲むのがおすすめです。
2、油と一緒に飲むと吸収が良い
リコピンは油と一緒にとることで、体内の体脂肪増加を抑制する効果が期待できます。トマトジュースに、ジュースの10分の1量のオリーブオイルを加えて温めることで、リコピンの体内吸収率が約4倍高まるという報告があります。
3、毎日飲むことで体内蓄積量が上がる
毎日、継続してトマトジュースを飲むことで、体内蓄積量を上げることができるという報告もあります。リコピンをとらなくなると約9日間で血中リコピン濃度は半減するというデータもあります。
4、レモンや酢と一緒にのむ
トマトジュースに含まれるリコピンの疲労回復効果を高めるには、レモンや酢をトマトジュースに加えると良いです。レモンはクエン酸、酢は代謝回路を活性化させる酢酸を含むため、相乗効果で疲労回復に大いに役立ちます。
5、うまみと一緒にとる
トマトにはうまみ成分のグルタミン酸が豊富です。イノシン酸などの別のうまみ成分と一緒にとることでうまみの相乗効果が生まれます。合わせだしなら、うまみ成分のイノシン酸が豊富なかつお節がおすすめです。
トマトジュースライフを充実させる+αレシピ
冷やしてそのまま飲んでもおいしいトマトジュースだが、調味料や果汁ドリンクなどを加えることで、味の変化が楽しめます。紹介するレシピはトマトジュース100mlが基本です。量はお好みで調整してくださいね♪
+タバスコ&黒コショウ
【タバスコ5~6滴 黒コショウ適量】
トマトジュースに含まれるトマトODAとカプサイシンを含むタバスコで、脂肪燃焼の促進効果が期待できます。コショウに含まれる辛み成分ピぺリンの働きにより、食欲も増進。食事のスープとしても。
+炭酸水&酢
【炭酸水100~200ml 酢大さじ1】
炭酸水を飲むと体内の血流が促され、老廃物を排出しやすい状態になります。酢に含まれる酢酸の作用で、疲労回復も促します。さわやかでスッキリした飲み口で、トマトジュースの濃厚さが苦手な人にもぴったりです。
+甘酒
【甘酒80ml】
発酵飲料である甘酒と、トマトに含まれる水溶性食物繊維ペクチンが腸内環境を整えます。トマトジュースの程よい酸味に、甘酒のやさしいあまさが加わり、さわやかな味わいになります。
+オレンジジュース&ミント
【オレンジジュース100ml ミント適量】
オレンジをプラスするとビタミンCもとることができて、美肌効果が高まります。トマトジュースとオレンジジュースを1:1の割合で混ぜると、トマトの酸味がまろやかになります。そこにミントで爽快感をプラス(^^♪
最後に
今では1年中店頭に並ぶトマトですが、6~8月の時期はリコピンやβカロテン、ビタミンCなどの含有量が増します。またリコピンの吸収性は、一般的に生のトマトよりも加工品の方が高いと言われています。生と比較してトマト加工品の吸収性は3.8倍高いといったデータもあります。
美容や健康効果の高いトマトジュースを、ぜひ毎日の1杯として楽しく取り入れてみてくださいね☆